☆ BESTLUCK ☆

17/08/21 更新 目次          HOME
製作/販売 Jae Hyun Yoo           公式サイト       GAME JOLT      itch.io
配布状況  2017/06/10にリリースされた E3 MIX 2017 build (240MB) が最新バージョン。

 更新頻度: 2番目のリリース版


概  要  制作者のJae Hyun Yoo氏は現在ロサンゼルスのRiot Gamesに勤務しており、ここはLeague of Legendsの開発・運営で著名で日本支社も存在している。ただしこのBestLuckは個人的なプロジェクトとして作られており、Riot Gamesからリリースされる訳では無い。彼個人はこれまでに経歴としてSony, Blizzard, Disney等を渡り歩いており、主にグラフィックス(アニメーション)関連の仕事を受け持っている。

 現在Windows, Mac版がリリースされているが、出展されたE3のガイド記事にはSWITCHの表記も見られる。

 2017年の夏にリリース予定とあるのでそろそろ出るはずなのだが、有料でリリースされるのか無料なのかに関しては情報を見付けられず。最初のバージョンをリリースした頃の記述だと単なるフリー配布の個人的な小さなプロジェクトという印象だが、既に相当に有名な作品となっておりE3にも出展されたりしている。こんな風に趣味的なフリー版のつもりでリリースした作品があまりの評判に商業(有料)作品へと切り替わるという例もあるので何とも言えない状況である。


 背景設定やストーリーについてはまだ情報が無い。舞台は2027年の未来で、かなりテクノロジーが発達しているという設定の様である。主人公の少年は最近の夢の中で毎回遭遇する少女の事が気になっており、現実感を持ったこの夢には何か意味があるのかと考えていた。

動作環境  必要環境は明らかにされていない。使用エンジンはUnity。

BASICS  夢の中に登場する少女は何も語らないが、常にある方向を指さしている。それに従って少年は進んで行くという形式で進められる。イベントシーンなども含まれるが、どうやら少年と彼女は昔どこかで会ったことがあるという設定の様だ。

 ゲームの最初に選択肢が出て来るが、それによって何等かの変化が生じるのかは不明。

 内容としてはアドベンチャーゲームとなるが、このデモで登場するのは頭を捻るというタイプのパズルでは無く、指示の通りにある種の作業を正確に実行するとか、更にそれを高速に行うといったアクションスキルを要求されるタイプである。よって純粋なアドベンチャーゲームのファンには向かないと言える。


・キーアサイン不可×, マウス感度設定不可×, 明るさ調整不可×, サウンドボリューム調整不可×
・難易度設定無し
・字幕無し(ボイス無し)
・オートセーブ

 ESCでのメニュー画面が無く、途中終了はALT + F4。


*三人称視点固定, FOV調整機能無し
*インベントリー画面無し
*照準無し
*スプリント○, 屈み×, ジャンプ×

GAMEPLAY  内容としてはそれほど長くなく、浮遊する少女の導くままに森の中で幾つかのパズル(障害)を解決して前に進んで行くだけとなる。このデモでは全てがドアを利用したパズルとなっているが、公開されているトレーラーを観るとこの形式だけでは無い模様。完成版のボリュームがどの程度になるのかには言及が無い。

 三人称固定でキャラクターの操作はカメラ基準。後退キーでは反転する方式。カメラを自由に回転させたりは出来ない(プレイ中にマウスは必要ない)。


 パズルの基本となっているシステムは、開いたドアを通してのみ別の世界が見えるというもの。これを使って通常時は見えない情報を得て、それを利用してパズルを解いていく。と言っても頭を使うパズルでは無く、見えている情報を記憶する能力を問われるタイプが多い。

 ただしそこには制限があり、第一に開いたドアを通して見える別世界の映像は常に全体が見える訳では無い。例えばあるパズルでは、段階をおいてドアを通して見える情報が変化して行くようになっている。ある立ち位置からドアを通して見える範囲は限られている為に、見たい情報が表示される位置を捉えられる様に追尾しながらドアを通して見る角度を変えないとならない事になる。

 そして第二の制限としてそのカメラ位置を自由かつ正確には動かせないという問題あり。自由に動かせるのならばドアの先の映像の位置が変化しても追尾すれば良いだけなのだが、カメラを回転させる方法はキャラクター自身を動かして調整するしかなく、こちらは簡単でスムースでは無いので正確に映像を追いきれなかったりもしてしまう。そのぎこちない操作性にフラストレーションを感じたりもしてしまうが、楽に動かせると簡単過ぎるという面もあり、仕方の無いシステムかという気もする。個人的にはドアの先の映像を追うのは易しいが、もっと頭を使わせるタイプのパズルが多い方が良いように思える。


 他にはマップ内に置いてあるオブジェクト類からエネルギーの様な物(過去の記憶?)が流れ出しており、これをUseすると少女に吸収されるような形で足元から水色に染まって行って、満タンになると周囲のオブジェクト類からの放出も消える。必須事項では無いようで、これがゲーム上で何を意味するのかは解らない。

 少しだけだがホラー的なビックリ要素あり。


 ゲーム内のパズルのクオリティは平均的で、詰まらなくはないが特に面白いという採点でも無し。パズルの面白さで魅せるという方針ならばもっと質の高い物が欲しい。対してゲームの世界観というか幻想的な雰囲気は非常に良い。ここまで有名になったのも明らかにパズルがどうこうではなく、ビジュアルスタイルを含めた雰囲気が優れているからと見て間違いない。ストーリー重視とコメントしているので、パズルよりもそちらで楽しませるという方針のゲームであろう。


 プレイして体験した問題点としては、進行方向は常に少女が示す方へと向かえば良いのだが、この指し示す方向がズレて変な方へと向いてしまう事があった。おそらくだがエネルギー放出のオブジェクトを追ってメインルートから離れ過ぎてしまうと発生するのではないかと推測される。結局その時は少女が示す方向の崖から飛び降りて嵐のような描写になり、メインメニューからロードしてみたが同じ嵐の様なエフェクトで前が見えずに続行不可能。各パズルの間隔はあまり離れていないので、相当走っても何も現れない場合は、前のパズルの所まで一度戻ってみるのが良いだろう(もしくは最初からやり直す)。

GRAPHICS
&
SOUND
 Unityを使用。クオリティのプリセットは2種。個別設定項目は無し。

 キャラクターの造形はあまり細かくなくて顔も無い。世界の方も単調な感じだが全体の色使いや幻想的な雰囲気は良く出来ており、低予算でのインディーズゲームにおいてグラフィックスをどういう風に仕上げるかという点で一つのお手本のような巧さを見せている。


 ボイス類は無く、それを含めてサウンド数は少な目。BGMがメインであまり効果音は使わないというスタンスの様である。

感  想  雰囲気が良いゲームで現時点ではそこが一番の売りとなっているので、トレーラーや画像を見てそれが気に入った方にはお勧め。ストーリー重視とあるが文章はほとんど出て来ず、完成版でも文字では無くグラフィックスで説明するタイプの様に思えるのでその点では日本人向けとも言えそう。無料で配布されるのか不明と書いたが、ボリュームを増せばれっきとした商業(有料)作品として通用しそうな感じも漂わせている良作。

 これでパズルに面白い物が揃えられれば更なる傑作になるのだろうが、そちらは何とも予測がつかない。ドアから覗くと違った世界が見えるという要素のみで全編通せるのかは微妙であり、もっと別のシステムを組み合わせて多様性を与えた方が良さそうに思える。


 現在の完成度: 完成予定が夏というのは変更されていないため、もう既に完成は近いと考えられる。

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